『四谷シモン ベルメールへの旅』菅原多喜夫 著

2010年に、ポーランドで開催された『四谷シモンと友人たち 日本におけるベルメール展』に、展覧会の企画に関わり、学芸員として四谷シモンに同行した菅原多喜夫によって記された旅の記録。

成田空港出発から、モスクワ、そしてワルシャワ、カトヴィツェ、クラクフアウシュヴィッツヴロツワフの散策について日記風に書かれている(勿論、展覧会のことも!)。

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思っていたよりも食べ物のことと観光のことが充実しており、ポーランドへ旅行してみたい方も楽しめるのではないかな?

食べ物はシンプルなサラダに始まりウィンナー・シュニッツェル、パリの雰囲気を漂わせるカフェ、ポーランド名物のキノコのクリーム・スープとピエロギ、ホテルのビュッフェ、ユダヤ料理のレストラン、ホテルの朝食、ハンガリー料理などなど……メニューだけでなく値段についても書かれているので、旅行の計画を立てるときにも参考になりそう。

ユダヤ料理レストランでの、牛肉・蜂蜜・シナモンのスープがとても気になる。

観光に関しては、ポーランドに関する予備知識に自信がなくても、菅原氏が丁寧に歴史についても解説してくれているため、本に置いていかれるということが全くない。

 

ポーランド……

ベルメールだけでなく、ブルーノ・シュルツやズジスワフ・ベクシンスキ、フレデリック・ショパンは大好きだし、スタニスワフ・レムは気になるし、映画『イーダ』も好きだし……

死ぬまでには一度行ってみたいものです。

 

 

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