オリエント工業40周年記念展「今と昔の愛人形」

SPIN GALLERYの「八月のアリス」展で初めて目にし、『LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN』の写真展でその魅力に溺れた、オリエント工業のドール。

もっと知りたいと思っていたので、アツコバルーのオリエント工業展で学びを深めてきた。

 

年表を背景に、いくつかピックアップされた歴代ラブドール。オブジェの一部となったドール。アレンジメイクを施されたドールヘッド。篠山さんの撮影で実際に使用されたドール。片方の乳房を揉むともう片方からドリンク(私が行ったときは白ワイン)が出てくる、お話するパーティードール。

パーティードールからドリンクが出てくる様子をみたかったが、アルコールにとても弱いため断念。アルコールに弱い方は、強い方を連れていくと良いかと思われる。声も艶っぽく、愛らしかったです。

ドールヘッドはアレンジメイクを施されているだけでなく、顔の型もそれぞれ違っていたり、同じ顔のタイプでも唇の開き具合が異なっていたりし、全く違う印象になっていた。私も藝大の卒業生にメイクしてもらったら素敵な顔になるんじゃないかな、そんなことはないか。

オリエント工業はお勤めを終えたドールのために神棚に祀ったりしているそうだが、会場には神棚に祀られるどころかご神体になってしまったドール(一部)もいた。あの部分だけがどーん!と祀られていた。

会場に展示はなく、年表のコーナーで知ったが、歯学生のための口腔モデルの開発にも協力しているそう。そろそろオリエントドールをマネキンにする服屋が現れても良いころなのではないか。とってもかわいいし、素っ気ないマネキンよりは購買意欲が増しそうなものだが。

一番ぞくぞくしたのは、肌の滑らかさでもなく(それもあるけど)、胸の大きさ・弾力でもなく(それもあったけど)、うっすら透けているように見えるとっても自然な静脈メイクなのでだった(大ぞくぞく)。胸元や手背、肘関節の内側などなど。指関節のしわまでしっかりあったのもぞくぞくした(小ぞくぞく)。

 

篠山さんの作品以外はお写真を撮れるのも良かった。

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